都市型小規模ゲストハウスは2020年をこのように生き延びた

あけましておめでとうございます!
よろしくお願いいたします!

2020年は“乗り越えた”というよりも、まさに“生き延びた”です。
いつ死ぬかわからない瀕死状態であることには変わりませんね。

BEEHIVE HOSTEL OSAKA(ビーハイブホステル大阪)は
2020年10月に5周年を迎えましたが、
開業してから日々の業務をこなす事に手一杯でなかなか振り返ることも出来ませんでした。

2020年はいろんな新しい出来事があり忘れられない1年になったので、
完全に個人的な観点から見た1年を、久しぶりに記録しておこうと思います。

始まる前から分かっていた厳しい宿泊業界2020年の1月

年始に常連さんの長期宿泊は多かったのものの、 
後半はあまり予約が入らない状態。

実はコロナがあろうがなかろうが、
都市型の宿泊業界は、近年の施設建設ラッシュなどにより、
2020年は厳しいものになるという事は覚悟していました。

これから2月にかけて、例年なら東アジアからの予約が増えるであろう期待を抱きながらも集客対策を考えているうちに、コロナの蔓延が始まる。

ビーハイブでは1月28日から消毒液とマスクを用意し、張り紙で注意喚起するなど、対策を行いました。

宿泊業以外に力を入れた2月

台湾人スタッフによる中国語講座を定期的に行い始め、6人~始まり、10名を超えたところでクラスを2クラスに分け、
ボポモフォクラスの開講も希望者が集まってきた

シェアハウスとして4軒目にあたる物件のオープン準備を進めていたが、売却を決意。
DIYなど手を掛けていて思い入れのある建物だったのですが、キャッシュを確保することが重要と判断しました。

人の温かさが心に沁みた3月 

マスク不足が深刻化。

毎日薬局の前には開店前の20名くらいの列ができる

もちろん、予約は入らず、毎朝キャンセルのメールがたくさん溜まっている状態。

そんな中でも中国語講座は継続

高校の修学旅行グループや、春休みの家族グループなど、日本人の予約はまだギリギリ来ていただける状態。

また、ご近所の美容師さんのご家族が心配してくれて泊まってくれたり、人の温かさを感じました。

ステイホームと悩みながら模索した4月 

桜の時期には収まるだろうという期待もむなしく、全く予約は入らない。

とにかく毎日こまめに消毒することに徹した。

お花見も自粛ムードになり、今年は公園に遊びに行くついでに見るくらい。

そんな中、台湾の常連ゲストからマスクが届いたり、お気持ちが心に沁みる。

ステイホームという言葉が流行り、屋上でテントを貼って遊んだり、お菓子作りなどもするようになる。

ホットケーキミックスや、パスタなど、家で簡単にできる保存食的なものが売り切れる。

全国のゲストハウスが集まって立ち上げたクラウドファンディング「みらいの宿泊券」に参加

今しかない!舵をきった5月 

台湾人スタッフHongくん、一時帰国

「コロナは長引く」と腹をくくり、リフォームを決断
中旬からDIY改修工事が始まる。
毎日汗だくの工事で、かなり体力を使う日々。休みはほぼなし。

改修工事についてはこちらの過去記事をご覧ください↓↓

リフォームもホームページもどこまでも自分たちでやる6月

梅雨のなか、ペンキの工程がずれたりするなど、ぽつっと空く日ができると、
そろそろ外出したという気持ちが抑えられなくなり、ちょこちょこ遊びにいき始める。

ホームページ作成に集中する。

夏を諦めた7月 

改修工事はほぼ終了。
多少の手直しや、ベットの組み立て、写真撮影など、完成に向けて動く。

夜、散歩で歩き回るブーム。

ホームページ作成終盤。

エンジンがかからない8月 

改修工事終了。が、旅行者が増える様子は見られないので、開店休業状態が続く。

「づぼらや」の閉店など、コロナによる経済への影響が目立ち始める

再始動!進みだした9月 

共用部の家具入れ替え、各部屋のワーケーション対策、非接触体温計を準備など、営業再開の準備が整い、
大阪いらっしゃいキャンペーンGOTOトラベルキャンペーンの申込みと同時に、
南船場一丁目あたりの飲食店コラボプランを作成。

みんなに会いたい!10月 

GOTOキャンペーンの開始とともに、予約が入りだす。

地域共通クーポンの配送遅れにより、ゲストにも迷惑をかけてしまいながらも少しずつ動き出した。

ヤマサキ兄妹さんと那須さんによる「秋ナストークイベント」、中秋節のBBQ開催。

シェアハウスの交流会も別にBBQを行う。

久しぶりに大人数で集まった。

からほりのクラウドファンディングに参加。

富田先生のEnglishmate週1回の英会話教室が始まる。

ビーハイブ6周年を迎える。

夜にゲスト同士がリビングに集まって話をするという、今までの日常が徐々に戻ってくる。

GOTOトラベルキャンペーンさまさま11月 

近隣飲食チケット付きプラン、1週間プラン、コワーキングとの提携1か月プランなど、様々なプランをつくり集客活動に力をいれ、その結果予想以上に全国から新規のお客様が利用して頂いたのですが、 

11月末、コロナ感染者増加のため、大阪がGOTOトラベルキャンペーン除外となり、また一気に先の予約が入らなくなる。

GOTO除外中限定の値段設定をし、営業を継続する。

船場フォーラムに参加させていただき、地域との交流を深める。

一方、Hafhに登録して受け入れが開始する。

都市型ゲストハウスのあり方とは・・・12月 

Hafhゲストのおかげで何とか予約が入り、

旅が好きな方や、
リモートワークの長期泊の方が増えてきて、
ゲストハウスらしい空間が戻ってきた。

船場の意見交換会に参加させていただく機会があり、
船場に足りないもの、もっと発信したいこと、の情報共有をした。

こんな大都会のきれいなホテルだらけの場所に
わざわざ個人経営のこじんまりとした小規模ゲストハウスを続ける意味・・・

BEEHIVE HOSTEL OSAKA(ビーハイブホステル大阪)の今後を
ひたすらに自分自身に問いかけています。

勉強しよう2021年

ビーハイブを初めて6年目。
よりもっとビーハイブのこと、大阪のことを知ってもらうためにはどうすればいいか。

ということで、

今年は他の地域や施設のことをもっと知り、学びを深めていこうと思います。